
Bay of Plentyの住宅の購入希望者が、毎日、ファーストホーム(初めて購入する家)を購入するためにKiwiSaverの資金を引き出しています。
Bay of Plentyは、美しいビーチが多くキウイの名産地で、ニュージーランド唯一の活火山の島もある地域です。
その中でもタウランガが大きな街であり、多様性に富んだ土地のため、観光地としても人気があります。
ファーストホームのためのKiwiSaver
税務局によると、過去10ヶ月間に、918人の購入者が、KiwiSaverの一部またはほとんどを解約しました。
10年前にこのスキームが開始されて以来、ファーストホームバイヤーの4分の1以上が利用をしています。
この貯蓄制度は、2007年に労働金融大臣、Michael Cullenによって始められました。
ほとんどの人は、65歳になったときにのみ、KiwiSaverの資金の利用が可能になります。(退職年金支払いが始まると同じタイミングです)
しかし、最初の家を購入しようとする人、または苦しい財政難の人は、いくらかの預貯金の引き出しを申請することができます。
すでに家を所有している人は利用できません。
政府はまた、既存の家を購入するために5,000NZDまで、または新しい建物に10,000NZDを不動産購入者にHomeStartの助成金として提供しています。
昨年以来、人々は年間521.43NZDを引き出す事ができています。
不動産会社は、このスキームは、ファーストホームバイヤーにはいい影響を与えていると語ります。
そしてこのスキームを使う事はポジティブな傾向だとも続けています。
今年は、ファーストホームバイヤーからの圧倒的な需要があったようです。
今年、ハミルトンやタウランガで行われた、ファーストホームバイヤー向けにこのシステムを使ったセミナーはそれぞれ大盛況でした。
市場ではファーストホームバイヤーが増えています。
彼らは革新的な資金調達方法を探しており、KiwiSaverもその一つだと不動産会社が強く語っています。
多くのKiwiSaverファンドが成熟し始めてきています。
Kiwisaverから引き出しを行っている人々はかなりの期間、積み立てを行っています。当然、不動産の頭金にするには十分な金額です。そのために、当然彼らはKiwisaverからの引き出しを検討しています。
ファーストホームバイヤーに拓かれた市場
不動産市場はまさに今、新しいオーナーに開かれています。
昨年、不動産の頭金に必要な不動産購入者の金額が、不動産価格30%から40%に増加したことで、不動産購入者の活動が減少しました。
特に600,000NZD以下の物件には適応が著しく見られます。
実際はこれによりフィルタリングができています。他の投資家に比べ、ファーストバイヤーが不動産を購入できる機会が増えているということです。
「現時点では公正市場であり、良い均衡である」
ANZ銀行のAna-Marie Lockyer総裁は、過去2年間に全国でKiwisaverからの引き出しが大幅に増加したと述べています。
ニュージーランドでは、家を持たずにリタイヤすることはできないため、キKiwisaverでの引き出しによる最初の家を購入することは本当に幸運なことです。
KiwiSaverの別のデフォルトファンドであるAMPのマネージングディレクターであるBlair Vernonは、KiwiSaverは不動産市場に顧客が進出するのを助けるのに有効な手段だと述べています。
実際には、不動産の頭金のために貯蓄するのは常に困難なことでしたが、KiwiSaverのおかげで、ニュージーランド人は既に一定の貯蓄水準を持っています。そうでなければ不動産市場に入ることができなくなっていく購入者も現れるでしょう。
退職貯蓄を引き出して不動産購入にあてるKiwiSaverのような制度は少しおかしく感じるかもしれませんが、住宅所有を可能にするためには、有効な手段だとほとんどの人が感じているようです。
家を購入する際に、年金から頭金を引き出せる制度なんて、もし日本にあったら嬉しいですよね。
実需ベースで不動産が足りないニュージーランドではこういった制度で均衡がとれているのかもしれません。
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