現地不動産屋が教えるニュージーランド移住&投資ガイド
Currency Rate1NZDJPY 94.06 USD 0.594 2024年04月27日 13:07 PM  更新

なぜ今、ニュージーランド不動産なのか?

2015年9月4日

連載コラム 一色 良子

インカムゲイン キャピタルゲイン 価格 投資 海外不動産 資産

資産分散と償却メリット狙いの不動産投資先として、いま大きな注目を集めているニュージーランド。今回は、同国のマクロ経済の現状と、なぜその不動産が注目されているのかを概説します。

 

不動産は過去25年間で平均6.3%の価格上昇

2014年、先進国の中で、GDP成長率トップのニュージーランド。今、一人当たりのGDPも日本を抜き、近年、大変な経済成長を遂げています。 肥沃な大地や観光業が注目を集める一方で、移住の人気も高いこの国では、様々な投資機会を見い出すことができます。

 

不動産価格についても、安定した上昇を続けており、過去25年間で平均6.3%の成長を遂げています。2008年のサブプライムローンの下落率はわずか15%、アメリカ不動産の下落率50%に比べるとかなり影響が少ないのです。

 

NZ不動産が注目を集める4つのポイント

①所得税の節税

減価償却を活用した所得税の節税方法です。ニュージーランド不動産の建物価値は、日本に比べ、高く評価されることが多いのです。築100年以上の中古物件が売買されることも少なくなく、リノベーションを繰り返し、建物価値を高めているのです。

特に築22年以上の中古不動産を購入して、減価償却という魔法の経費を使い日本の所得から経費として差し引くことができます。例えば、木造築22年 以上経過している建物を4,000万円で購入した場合、毎年1,000万円を4年間に渡り、所得から差し引くことができるのです。非常に効果的な節税方法 と言えます。

 

②キャピタルゲイン

不動産価格の値上がりによる利益です。日本では不動産価格が上昇を続けることに馴染みがないかもしれませんが、ニュージーランドでは不動産は上昇する資産と考えられており、これまでに長期にわたった下落はありません。

ニュージーランドに暮らす人々は、現金資産を持たず、不動産や実物資産を購入しています。理由は、インフレによる資産防衛のためです。金利に対して税金はかかりますが、キャピタルゲインに対する税金がかからないのもその理由の一つです。

 

③インカムゲイン

購入した不動産を賃貸に出しテナント収入を見込みます。ニュージーランドの利回りはネットで約4%です。貸し主の優位性が高いのが現状で、滞納リスクも低く、テナント管理も容易です。

 

④資産のリスク分散

外貨で資産を作りリスクを分散させます。また、金融資産だけでなく、実物資産である不動産を所有することにより、円リスク、インフレ対策による資産を防衛することができます。

 

次回は、GOO property ニュージーランドより、現地の最新情報をお届けします。

Author Profile

一色 良子
一色 良子Goo Property NZ Ltd. 代表取締役社長
元ツアーコンダクター。世界を周る中で、オセアニアのニュージーランドとオーストラリアを添乗したことがきっかけで、NZオークランドに移住を決意。淡路阪神大震災を経験したこともあり、1996年にオークランドへ移住実行。
「住居さえあれば暮らしは成り立つ」とワンルームマンションを購入したことがきっかけで不動産業界に参入。
20年間所属していた現地大手不動産仲介会社Harcourts(ハーコウツ)から、2018年創業の新しい不動産仲介会社Arizto(アリスト)Ltdに移籍。デジタル化社会・SNS時代に適合した独自システムを活用しながら、新時代の不動産コンサルタント業務に従事。精力的に活動している。
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