現地不動産屋が教えるニュージーランド移住&投資ガイド
Currency Rate1NZDJPY 85.08 USD 0.621 2022年06月29日 22:51 PM  更新

【連載171回目】新型コロナ、ウクライナ侵攻が「ニュージーランド不動産」にもたらす影響

2022年4月22日

連載コラム 一色 良子

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収束の兆しが見えないコロナウイルス、ロシアによるウクライナの侵攻等、世界は極めて深刻な状況にあります。それらの影響はニュージーランドの不動産マーケットにも少なからず及んでいます。いま現在、そして今後の状況はどうなるのでしょうか。※本記事は、2022年4月8日現在の情報に基づいて執筆されています。

 

NZ不動産、月別比較で約1.1%の値下がりは10年ぶり

 

新型コロナウイルス収束を見越しての政策に舵を切ったニュージーランド政府ですが、4月上旬の時点で毎日1万人単位の感染者が出ており、事態収束の見込みは立っていません。

 

そのほかにも、ウクライナ侵攻に関するニュース、物価高、オイルショック、為替の変動などが要因となり、暗い雰囲気の漂うニュージーランドですが、オークランドの不動産市場は、平均販売価格が100万NZドルを越えており、依然として活発に動いています。

 

平均販売価格が対前年18%値上がり、というデータが出ている一方、月別比較で約1.1%の値下がりという数値も出ています。

 

販売価格が急激に下がっているわけではないものの、オークションでは「売買成立せず」「売れ残りあり」との傾向もあり、買い手側としては今後価格が下がるのではないか、という期待感が高まっています。

 

ただし、人気物件は複数の買い手が競合して高値がついていることから、すべての販売価格が下がっているわけではありません。

 

銀行金利が上昇して賃金の時給レートは上がったものの、物価高の影響により、ニュージーランド全体では経済に陰りが出ており、潤っている業種もありますが、生活は苦しくなりつつあります。

 

しかし、70万~80万NZドル台の比較的購入しやすい物件の広告を出すと、問い合わせが殺到します。なかでも、初めてのマイホーム購入を検討している「ファーストホームバイヤー」たちの動きは活発です。

 

若年層はステップアップを、中高年層はサイズダウンを

銀行はコロナ禍で金利を下げて2%台を保ってきたことから、利用者は一時的に楽になりました。しかし今回、金利は2%台から一期に3%後半から4%台に戻ることになり、これが非常に頭の痛い問題です。

 

とはいえ、賃貸料が高い地域であるため、多少苦しくてもどうにか融資を受け、マイホーム購入へと進める若い世代、親世代のサポートを受けて何とかこなしている家族も増えています。賃貸物件居住=人様のローン返済のお助けになるわけです。

 

もちろん、住宅価格の10%、場合によっては20~30%となる頭金を用意できない場合は、融資が受けられないため、マイホーム購入は断念し、賃貸生活をすることになります。また、事情により賃貸生活を選択している方もあり、賃貸マーケットは多忙です。

 

国が定める「ヘルシーホーム規定」により、賃貸住宅であっても、冷暖房付きで換気設備万全の温かく乾燥した家に住めますし、以前と比較すれば快適な条件の家も増えているため、マイホームにこだわらず、賃貸物件で生活をエンジョイする家庭も多いのです。

 

需要と共有のバランスが崩れれば、どこかでギャップが生じてきますが、住宅は生活に不可欠なものです。人生設計に沿い、できる限りベストな形で居住空間を得てもらうべく、私たちも営業活動を続けています。とくに若い世代には、贅沢言わずに買えるものを買い、ステップアップしていくことを強くお勧めしています。

 

逆に、中年世代には「サイズダウン」を提案しています。地域移動するなら、現在の家を売れば、新居を買っても多少おつりが出ますが、同等レベルの家やグレードアップを希望する方は、予算の割に思うほどの物件が望めず、移動をためらうことになります。

 

一方で、日本へ撤退派は、円安へと移行中のいまがビックチャンスです。1円の差でも、不動産は単価が高いため、それなりにまとまった金額の差が生じます。差が10円となれば100万円単位で利益が上がります。為替変動により、不動産や貿易に携わるビジネスは大きなアップダウンがあり、自身のポジションによって明暗が明確に分かれます。

 

Author Profile

一色 良子
一色 良子Goo Property NZ Ltd. 代表取締役社長
1982年、大阪女学院短期大学英語科卒業。カリフォルニア大学デイビス校留学。帰国後、旅行会社のツアーコンダクターに従事。1987年、ニュージーランドツアーの添乗を機に、移住希望を持つ。
1995年1月の阪神・淡路大震災を経験し、1996年に移住を実現。 自己の居住用物件さえあれば、落ち着いて生活ができると感じ、ワンルームマンション購入を実行。その経験を生かし、不動産業界に参入。当時インターネット環境が整いつつある中、日本語ウェブサイトを開設し、留学・観光・不動産投資についてのコンサルティングを始める。
現在、ニュージーランドの大手不動産売買仲介会社であるHarcourts New Lynn(ハーコウツ・ニューリン)支店にてセールスコンサルタントとして活動しながら、日本人のための投資コンサルタント会社Goo Property NZの代表として活躍中。
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