【連載203回目】5~7%の緩やかな価格上昇が予測…今年のNZ不動産のマーケット予想は?【現地バイヤーが詳しく解説】
2025年1月20日
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2024年度後半は、金利低下の影響でクリスマス休暇前の不動産売買が活発化しましたが、今年度も緩やかな価格上昇とともに活況が期待されています。今おすすめのNZ不動産投資について確認していきましょう。
※本記事では、オークランド在住で不動産会社を経営する著者が、現地でしか掴めない不動産事情をレポートします。
2025年度のNZ不動産マーケット予想
メディアで発表されている今年のNZ不動産マーケットの予想状況をご紹介したいと思います。
2024年度後半は、金利低下の影響で、クリスマス休暇前の不動産売買が活発化しました。しかし、さらなる金利低下を期待して、時期を待つ傾向も見られ、大幅な取引数の上昇には至りませんでした。一方で、急ぎ売却を必要とする売り手によって、駆け込みの値下げ販売も見られました。
住宅価格について、今年は、5~7%の緩やかな価格上昇が予測されています。過去20年の10~20%という実績と比べると控えめな数値ですが、売り手にとっては、朗報と言えるでしょう。不動産エージェントとしては、ホリデー明けの現在「価格が上昇傾向にあるため、大きな市場変動が起きていない今が、買い時ですよ」とセールストークができる状況です。
一方で、失業率上昇や移民数の減少といった懸念材料があり、楽観視はできませんが、金利低下による購買力の上昇や住宅の需給バランスが取れているというエコノミストの見解もあり、今年のNZ不動産市場は活況が期待されます。
賃貸市場については、移民数の大幅増加は見込めないものの、引き続き賃料は上昇傾向にあるようです。また、賃貸主がマイホーム購入者へと移行する面もあります。開発会社の建設ラッシュによる物件の供給が続いていますが、新しく良い物件ほど、競争率が高く、高い家賃を払うことになると考えられます。
投資家の方々へのおすすめ
2018年10月以降、外国人のNZ中古物件の購入が制限されましたが、新築の集合住宅への投資機会は依然として存在しており、一部完成した物件を実際に購入いただき、現在、投資運営を行われている方もいらっしゃいます。
たとえば、昨年完成した物件におきましては、ホテルマネージメントへのリース運営によって、家賃保証がなされ、年利5%実利益の確約をしております。購入価格はNZドルで約25万ドルから約40万ドル(約2,200万円~約3,600万円)となります。資金をご用意いただける方には、安定的な資産運営の機会としておすすめいたします。
この話題は、昨年より何度もご紹介しておりますが、新年早々お伝えしている理由としまして、同じ開発会社が、現在、南島のクィーンズタウンにて、新プロジェクトを開始し、プラン売りで販売中のためです。
NZドル65万ドルよりの価格帯で、約6,000万円台。平均9,000万円の価格帯が多く、少々ハードルが高い物件ですが、夏は避暑地、冬はスキーをはじめ、ウィンタースポーツが盛んな街への投資と別荘感覚を交えた物件ですので、該当される方には非常におすすめの物件です。
この場は、物件情報をお伝えして大きく宣伝するものではないので、詳細をお伝えできませんが、趣味と投資の2つの線で進められる物件です。
NZ不動産の投資法としては、現地の方たちはプラン売りで購入し、約2年後、物件完成時の値上がり幅を期待して、完成後再売りする方がいます。
特にオークランド内に建設されたパーネル、エラズリー物件は、お手頃価格ですし、年間10日間自己使用も保証されていて、日本の方にとっては、年に1度NZに飛んで、ホリディーを楽しむチャンスもあります。
漠然と海外不動産投資を考えておられる方、すでに何らかの形でNZと関わりをお持ちの方、NZの銀行口座をお持ちであれば、尚更、手続きも簡素化しますので、非常にチャンスです。
緑豊かなニュージーランド。時間がスローで、人との接触が少ない行動・生活ができる国。日本も素晴らしい国ですが、また、一味異なる国ニュージーランドの暮らし体験を試みていただきたいと願います。移住して約30年。皆さまに伝えたい言葉です。
本年度も現地情報を発信していきます。皆さまの人生の1ページの参考にしていただけるよう努めて参りたいと思います。
Author Profile

- Goo Property NZ Ltd. 代表取締役社長
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元ツアーコンダクター。世界を周る中で、オセアニアのニュージーランドとオーストラリアを添乗したことがきっかけで、NZオークランドに移住を決意。淡路阪神大震災を経験したこともあり、1996年にオークランドへ移住実行。
「住居さえあれば暮らしは成り立つ」とワンルームマンションを購入したことがきっかけで不動産業界に参入。
20年間所属していた現地大手不動産仲介会社Harcourts(ハーコウツ)から、2018年創業の新しい不動産仲介会社Arizto(アリスト)Ltdに移籍。デジタル化社会・SNS時代に適合した独自システムを活用しながら、新時代の不動産コンサルタント業務に従事。精力的に活動している。
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