現地不動産屋が教えるニュージーランド移住&投資ガイド
Currency Rate1NZDJPY 96.64 USD 0.612 2024年07月14日 01:26 AM  更新

【連載180回目】「TikTok見ました!」積極的&俊敏な〈物件購入希望者〉増大の背景

2023年1月13日

連載コラム 一色 良子

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新年のニュージーランドはいつもの暑い夏とは打って変わって、冷え込む日が続いています。不動産マーケットも天候と同様、物件価格は低迷、投資家たちも金利上昇に泣かされていますが、一方で、マイホームの購入希望者は多く、非常に積極的です。今後の展望はどうでしょうか。現地不動産会社社長が最新情報を元に解説します。※本記事は、2023年1月6日現在の情報に基づいて執筆されています。

 

気候も、不動産市場も冷え込み気味…NZの元旦

 

2023年元旦、ニュージーランドでは初日の出こそ見えましたが、曇りや雨の日も多く、日中気温18~20度という、涼しい夏の新年を迎えています。ビーチ沿いのカフェ・バーの営業、夏服の販売など、経済への冷夏の影響が気になる1年のスタートとなりました。

 

キャンプやサーフィンを楽しみにしていた人達にはお気の毒な状況です。1月中旬までには天候が回復し、いつも通りの暑い夏となることを願うばかりです。

 

気温と同じく、我々不動産業界も冷え込んでおり、市場は低迷、価格もダウン…昨年後半から新年に向けてのメディアの発表は暗い話ばかりです。

 

物件価格は下がり、投資家は銀行金利上昇の壁に泣かされ、契約の解約でもめているケースもあります。

[図表]2022年ニュージーランド・年間の中央値の価格変動

一方、ホリデーも問い合わせは多数…10日で2軒成約に

 

ニュージーランドでは通常、12月第1週目で取引は終わり、ホリデーモードに入ります。

 

しかし、本気でマイホームを買いたい人、宗教的にクリスマスも新年もお祝いをしない外国人移民の永住者には、年末年始のいわゆるホリデーシーズンも市場の低迷も関係ありません。さすがにクリスマス当日こそ問い合わせはありませんでしたが、このホリデーシーズンはネットの物件検索からの問い合わせも多くありました。

 

買うべき時期に、メディアや、銀行などの様々な暗い話題が飛び交い、躊躇する部分もあったのでしょう。しかし休みに入って冷静に家族で話し合う時間ができ、「よし、物件を見に行かないと始まらない」という結論に至ったのか、クリスマス前後に問い合わせが集中した印象があります。

 

私自身、今年の年末年始はとくに旅の計画もせず、オークランドでゆっくりしつつ、チャンスがあればどこか地方へ行こうかな…くらいの心づもりでいたため、問い合わせはいつでも対応可能な状態でした。

 

そのため、電話が来るたびすぐさま時間を決め、物件まで飛んで行っていたところ、クリスマス直前に1軒、年明け1月4日には新年最初の1軒と、約10日の間に2軒も成約しました。約20年間この業界にいますが、ホリデーシーズンに契約成立したことはどれだけあったでしょうか。少なくとも、記憶にないほどわずかなことは確かです。

 

元日から、早速2本の電話です。そのうち1本は午前8時に着信。朝6時頃に寝たばかりだった私は、流石に少々不愛想になってしまい、「今日はニューイヤーズデイだから案内は勘弁して…」と応対したものでした。

 

先日の昼下がりも、週末の案内依頼の電話を期待しながら、テレビでも眺めようかと考えていたところ、会社の仲間から「商談中なので資料を送って!」と連絡が。のんびりモードだった私の頭も、あっという間に仕事モードに切り替わったのでした。

 

TikTokやYouTubeの活用で、現場の動きが加速する

最近は、スマホやタブレットで簡単に物件情報が手に入ります。私はまだチャレジできていませんが、TikTokやYouTubeなどでも物件内覧の映像が紹介され、簡単に内装が見られるようになってきています。

 

それを見て興味のある物件を絞り、担当者に内覧依頼を積極的に申し込む方も増えています。

 

週末に開催されるオープンホームの日程は限られており、普段は主にその日程で現場の内覧をしてくのが主流ですが、ホリデー期間は個別に予約が取れるため、どんどん予約して絞り込んでいくことができます。

 

昔は紙媒体が主流でしたので、まずは写真を見てイメージを確認したあと、住所を確かめて現場に行き、家の周りを確認して、興味があれば週末のオープンホームへ、日程が合わなければ個別予約を取って…という段階を踏んでいました。

TikTokやYouTubeの活用で、現場の動きが加速する

 

最近は、スマホやタブレットで簡単に物件情報が手に入ります。私はまだチャレジできていませんが、TikTokやYouTubeなどでも物件内覧の映像が紹介され、簡単に内装が見られるようになってきています。

 

それを見て興味のある物件を絞り、担当者に内覧依頼を積極的に申し込む方も増えています。

 

週末に開催されるオープンホームの日程は限られており、普段は主にその日程で現場の内覧をしてくのが主流ですが、ホリデー期間は個別に予約が取れるため、どんどん予約して絞り込んでいくことができます。

 

昔は紙媒体が主流でしたので、まずは写真を見てイメージを確認したあと、住所を確かめて現場に行き、家の周りを確認して、興味があれば週末のオープンホームへ、日程が合わなければ個別予約を取って…という段階を踏んでいました。

 

しかし、現在ではビデオ映像もあるので、写真だけではわからなかった詳細な情報を得られ、キッチンやバスルームの様子、部屋の方角、立地や周辺情報などもマップのアプリを使えばなどもすぐに確認できるなど、家に居ながらにして希望に合う物件を絞ることができます。

 

希望物件をある程度選別してから現場へ行くことができるため、無駄な見学は減り、有意義な見学の数が増えました。一旦現場を見ればある程度意思も固まるため、即座にオファーをかける…という取引のスピード感も出てきました。

 

そのため、我々セールスコンサルタントものんびり構えていられません。

 

以前であれば、新規リスト販売の際などは、我々も物件情報が完全に頭に入っておらず、資料も完璧に用意ができていないなかでオープンホームの初日を迎えることも少なくありませんでした。

 

しかし近年では、初日でいきなりオファーしたい、という方が出てくる可能性があるため、万一事前準備ができていないとなれば、問題になりかねません。そのため、前もって完璧に準備を済ませ、とくに書類は整えた上で一般公開に臨むよう、注意を払うようになりました。

 

時代は変わりました。回転寿司店の端末のように家を注文する、写真やビデオだけを見て、オファーを出す…という時代まで、あと一歩かもしれません。

 

もちろん、高い買い物ですので、現場を見ないでマイホームを買う、というのはほぼありえないと思います。しかし、投資物件の場合、物件を買いたい町に住んでいない人は、条件と写真・映像で物件を確認し、OKを出す方もいます。

 

過去にも、日本在住者の投資家の方で、予算・購入したい時期をお伝えいただき、「物件の話を聞いても現場の状況や立地の良し悪しもわからないので、いいと思う物件を紹介してほしい」とニュージーランドへ来ないままに投資物件を買われた方もいました。

 

特殊なケースではありますが、ニュージーランドの可能性を信じ、我々を信じ、万が一課題があってもへこたれない程度の予算での投資にチャレンジされていたのです。

 

海外物件への投資はもちろん、何事も最初の試みは、不安とチャレンジの気持ちが入り混じるものではないでしょうか。そんな投資家の方々の不安や緊張を少しでも緩和できるよう、我々エージェントは細心の注意を払い、現地での物件情報・現場の経済状況を今年も発信していきたいと思います。

NZ不動産マーケットの最新動向

 

ニュージーランドに所有する物件を売却したい家主の方々にとっては、少々苦しい時期ではありますが、ここを頑張りどころと思っていただけたらと思います。なんとかいい結果を出せるよう、われわれも現場で努力しているところです。

 

価格の低迷による期待値不足は為替レートで挽回してもらうか、もしくは別の形の投資に切り替えていただき、プラスの結果に導けるよう、長期的な目線で見ていただければと思います。

 

これから購入したい方は、いまがチャンスです。価格は底値となっているので「まだまだ下がるかも?」と欲張らずに、チャンレジしてみて下さい。

 

手持ちの資金が少ない方には、新築開発の物件購入がおすすめです。現段階では頭金さえ用意しておけばよく、残りの費用は建物完成後の精算になるため、いますぐに資金を全額用意しなくても物件の購入が叶います。

 

すでにその点に気付いているのはベテラン投資家の方でしょう。実際のところ、まだ気づけていない方が多数です。そして、開発会社側は「早く売りたい」という事情があるため、値段は上げないどころか、値下げの可能性もあり、ねらい目なのです。

 

ただし、「再売り」を認めている開発会社もある一方、許可していない会社もありますので、物件選びの際にはそこに注意が必要です。

 

価格が低下しているいまの価格で契約を結び、1年後、2年後の建物が完成するまでに全額用意すれば、本格的な投資のスタートです。そのときにマーケットが上昇していれば、即再売りしてキャピタルゲインを得ることができます。余裕資金があり、ニュージーランド不動産に興味や関心があるなら、いまがチャンスだといえるでしょう。

 

成功している現地の投資家の方は「借金をしてでも、いま買えるだけ買いなさい。マーケットが落ち着けばきっとプラスになる」といっています。ご自身は、「今年は、月1~2軒のペースで頑張る」とのことでした。もちろん、過去に投資した物件をお持ちですから、それを転売しながらだとは思いますが、本当に羨ましい限りです。

 

今年も現地から、ニュージーランド不動産の新鮮な情報を発信していきたいと思います。

 

本年もよろしくお願い申し上げます。

Author Profile

一色 良子
一色 良子Goo Property NZ Ltd. 代表取締役社長
元ツアーコンダクター。世界を周る中で、オセアニアのニュージーランドとオーストラリアを添乗したことがきっかけで、NZオークランドに移住を決意。淡路阪神大震災を経験したこともあり、1996年にオークランドへ移住実行。
「住居さえあれば暮らしは成り立つ」とワンルームマンションを購入したことがきっかけで不動産業界に参入。
20年間所属していた現地大手不動産仲介会社Harcourts(ハーコウツ)から、2018年創業の新しい不動産仲介会社Arizto(アリスト)Ltdに移籍。デジタル化社会・SNS時代に適合した独自システムを活用しながら、新時代の不動産コンサルタント業務に従事。精力的に活動している。
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