【連載第127回】NZ新政府による「外国人の不動産所有規制」の現状
2018年7月13日
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新政府発足後、外国人による不動産所有に規制がかかるという話が広がり、不動産価格が下がりつつあるニュージーランドのオークランド。そこで今回は、新政府による外国人の不動産所有規制政策の現状を探ります。
法律制定前なら、所有権を得られるチャンスも
まずは、2018年6月の販売価格状況についてお話ししましょう。
全体的に価格は下がり、オークランドは2017年度の価格に戻りました。あくまでも平均値であるため、地域によっては活発に売買が行われ、価格も引き続き上昇中ですが、外国人規制がかかるという新政府の政策が影響して、今年の不動産業界は足踏み状況となっています。しかし、今までより安く買えるチャンスでもあります。
さて、外国人は今後も不動産購入できるのでしょうか?
約3週間前に、新築の20戸以上の開発物件については、外国人も所有できるということが発表されました。国内マーケットだけでは開発物件の戸数が増えませんし、マイホーム所有人口が今後も低くなる中、賃貸物件戸数を増やす目的も達成する上でも外資は必要とするからです。
ただ、所有はできますが、賃貸運営の投資用として提供することが必要です。外国人自ら住むという形では所有ができなくなります。まだ正式に法律が確定していない状況ではありますが、この点はほぼ確定で進む見込みです。
ニュージーランドの不動産価格は、世界の不動産と比べれば、まだ購入しやすい価格帯。新法律が決まる前の今なら、所有権を得られるチャンスがあります。売買契約書の成立日が法律実行開始前なら、物件引き渡し日がその期日以降であっても所有ができます。昨年の11月頃より、この政策を意識しながら過ごしてきましたが、いよいよ大詰めと感じています。
これが最後のチャンスになりそうですので、節税対策用の減価償却物件用の中古一戸建て物件や、キャッシュフローの良いシティーアパートメントへの賃貸投資運営に興味がある方は、実行に移していただく時と言えるでしょう。
資産価値が高く、年利も良いシティーアパートメント
オークランド市内中心地では、絶えずアパートメント開発が行われています。アパートメント開発が始まった1990年代には、あまり高層アパートメントがありませんでしたが、著者が移住した頃より開発が進み、2000年代に入り急激に増えてきました。
その中の一つ、オークランド市民憧れのライフスタイルを実現できる、アパートメントを紹介したいと思います。
オークランド中心地クウィーンストリートから、西へ数本の通りに位置するユニオンストリート。高層アパートメントではあるものの、緑豊かなデザイン設計がされています。
ベランダからは、オークランドの象徴の一つでもあるハーバーブリッジ、及び海の景色が見られ、毎日リビングからの景色と夜の夜景が楽しめる部屋になっています。
間取りは89㎡で、2LDK+書斎です。以下の写真のような、オープンキッチン及びリビングルームからの景色を楽しむことができます。
バスルームも2つあり、主寝室に専用シャワー&トイレ、共有のバスルームが一つあります。管内には、ジム、プールも完備され、オークランド大学、各種オフィスも徒歩圏内。2020年完成予定のアオテアスクエアーの駅もすぐ近くにあり、ラグビー場があるイーデンパーク、及び西方面のワイナリーへも電車で気軽に行くことができます。
さて気になるお値段は、162万5,000NZドル(約1億2千万円)となっています。
高額物件ではありますが、会社役員用の賃貸物件としての運用を行うことも可能です。週1500NZドル~2000NZドルで貸せば、年利4%の実利益を得られます。長期所有をし、将来のキャピタルゲイン狙いで今の内に投資、資産運営に備えるのも手でしょう。
床面積の広さ、景色、立地条件がそろった物件を所有することで、将来的にも資産価値は保たれ、いつの時代でも高い価格を維持できると見込んでいます。
その他、学生用賃貸物件アパートメントや、50万NZドル以下で購入できる50㎡の2LDK物件もあり、シティーアパートメント投資は、まだまだ注目度が高いと言えるでしょう。
Author Profile
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1982年、大阪女学院短期大学英語科卒業。カリフォルニア大学デイビス校留学。帰国後、旅行会社のツアーコンダクターに従事。1987年、ニュージーランドツアーの添乗を機に、移住希望を持つ。
1995年1月の阪神・淡路大震災を経験し、1996年に移住を実現。 自己の居住用物件さえあれば、落ち着いて生活ができると感じ、ワンルームマンション購入を実行。その経験を生かし、不動産業界に参入。当時インターネット環境が整いつつある中、日本語ウェブサイトを開設し、留学・観光・不動産投資についてのコンサルティングを始める。
現在、ニュージーランドの大手不動産売買仲介会社であるHarcourts New Lynn(ハーコウツ・ニューリン)支店にてセールスコンサルタントとして活動しながら、日本人のための投資コンサルタント会社Goo Property NZの代表として活躍中。
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