現地不動産屋が教えるニュージーランド移住&投資ガイド
Currency Rate1NZDJPY 88.67 USD 0.577 2024年12月14日 13:11 PM  更新

オークランド市内から1時間ほどの距離の地区では、新興住宅街地の開発が進められています。そこで今回は、開発が進むニュージーランド「オークランド南」の投資メリットを探りましょう。


 

オークランドのウォーターフロント近くの物件が人気

 

秋へ、そして徐々に冬へ向かっているニュージーランド。街を歩けば、木々の紅葉が目立ち、空気も冷たく感じます。日本は、春から夏へと向かう時期ですので、温度差を強く感じる季節となりました。

 

 

日本はゴールデンウィークの時期ということもあり、ニュージーランドへの渡航者も多く、空港は相変わらず賑わっています。そんな中、ニュージーランドの不動産に興味があるとの電話がかかり、市内観光を兼ねて住宅街を案内しました。

 

人気の物件は、海が見えるウォーターフロントのアパートメントです。オークランドの象徴でもあるスカイタワーが見える部屋は、多くの方が興味を示します。

 

一方、一面の牧草地が広がるオークランドの南のパパクラ、プケコへ地区は、羊や牛がおり緑豊かで、これぞニュージーランドといった景色を眺めることができます。こちらの一戸建てにも興味を示されたようです。

 

家から鉄道駅までは徒歩20分前後。プケコへからパパクラまで行き、そこから市内行きの路線に乗り換え、約1時間。1時間半もあれば、市内中心地に行けるというロケーションのため、思ったより利便性が良いとの声が聞かれました。現在は、お手ごろな価格で売っている住宅地を探し、不動産投資にチャレンジされる方が増えて来ています。

 

 

目が離せない「オークランド南方面」の開発

 

オークランド市内より、南へ電車で約1時間、車で40分程度。高速道路の出入り口より数分の距離に、新興住宅街地が開発されています。

 

名前はカラカ(Karaka)地区。既に約10年前から住宅地となり、高級住宅街にもなっているのですが、第二、第三の開発地域が出てきており、新たな街が出来上がりつつあります。近隣には、商店街の開発も計画され、私学の学校も整備されています。

 

 

インターナショナルな生徒も受け入れている学校であるため、親子留学で暮らす地区としては、最適な場所ではないかと注目しました。

 

 

 

どんな物件があるか見てみましょう。現在は、土地だけ、または土地と家屋セット販売、将来的に住居を建て建売住宅販売という複数の形での購入が可能となっています。

 

今私が注目しているのは、土地の購入です。現在、土地の販売価格は、300㎡〜400㎡内の広さで、価格帯が45万NZドル~55万NZドルの規模です。土地家屋同時販売で、130万NZドルからの価格帯相場です。

 

もちろん、土地家屋同時に購入できる方は購入し、出来上がると同時に約1年後に販売する投資方法もありますが、仮に45万NZドルで購入し、3~4年そのままにし、5年後に家を建てて再販売すると、建築コストの値上がり幅を視野に入れた投資計画の必要性はあるものの、土地価格も上昇する可能性があります。

 

複数の土地を購入し、建築コストも割安感を出せるよう業者と交渉するチャンスもありますので、将来のキャピタルゲインを目指し、今から土地に注目する価値はあると思いました。

 

現状、オークランドの西方面でも、数々の土地開発がされています。約4年前に開発された土地の価格帯は、当時、約30万NZドルでした。現在同じ地区の似た土地が、55万NZドルで販売されています。

 

この実態を見ている私としては、南オークランドは今が狙い目と考えています。電車のルートもあり、車社会のニュージーランドとしては、高速道路出入り口から近いことは、家を購入するに当たって非常に重要なポイントとなります。

 

牧草地を見ているだけでは、なかなか購入する気分にならないかもしれません。「こんな何もない土地を買って大丈夫かな」と不安に思う方もいるでしょう。我々不動産業者でも「こんなところの家を誰が買うのかな?」と心の中でつぶやいたものでした。

 

しかし、家が建ち、近所にカフェが並び、人々が行き交う姿をみると、完璧に街が形成された後、物件価格が1.5倍~2倍へと上昇している現状があります。

 

価値ある土地と判断するか? 購入せず別の方法を考えるのか? なかなか先が読みにくいこの投資法ですが、過去の流れを振り返り、判断いただければと思います。

 

Author Profile

一色 良子
一色 良子Goo Property NZ Ltd. 代表取締役社長
元ツアーコンダクター。世界を周る中で、オセアニアのニュージーランドとオーストラリアを添乗したことがきっかけで、NZオークランドに移住を決意。淡路阪神大震災を経験したこともあり、1996年にオークランドへ移住実行。
「住居さえあれば暮らしは成り立つ」とワンルームマンションを購入したことがきっかけで不動産業界に参入。
20年間所属していた現地大手不動産仲介会社Harcourts(ハーコウツ)から、2018年創業の新しい不動産仲介会社Arizto(アリスト)Ltdに移籍。デジタル化社会・SNS時代に適合した独自システムを活用しながら、新時代の不動産コンサルタント業務に従事。精力的に活動している。
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