今回はニュージーランドではメジャーな投資方法であるフリップとサブデバイドで投資に成功したお話です。
そもそもフリップやサブデバイドという海外不動産独特のこの言葉をあまり聞いたことがないのではないでしょうか。
フリップとは物件を購入し、リノベーションを行い、価値を高めてから売買することを言います。3ヶ月で1タームをめどにし、1回の利回りが3-5%前後なので一年に何回か行うと高利回りになります。
サブデバイドは一つの敷地を2つ立つに分けることを指します。2つに分けた土地に1軒家を新しく建てられるので、1軒を買ったのに売却時は2軒になります。
81,000NZDの利益をあげたフリップ事例
今回のフリップの概要は以下の通りです。
•7人家族で暮らす夫婦がPapakuraの家を819,000 NZDで売却したが、決済の日に投資家が900,000 NZDでフリップをした。
•投資家の弁護士が間違って、元の持ち主である夫婦の弁護士へ、売却金額入りの取引確認ファックスを送ってしまい露呈した。
•不動産監視人が事件を調べている。
•投資家は税務署に対して81,000 NZDの即時利益を申告した。
サウスオークランドで家族向けに家を売っている若いカップルは、この不動産が投資家による決済日のフリップで81,000 NZDの即時利益を得たことにショックを受けました。それだけ衝撃的な出来事だったのです。
元の持ち主である夫婦は、投資家の弁護士が取引を明らかにするファックスを誤って自分達の弁護士に送ったことで、迅速な販売を知ったのでした。
投資家であるHua Wu氏は、昨年5月に5ベッドルームのPapakuraの家を81,000 NZDで契約を締結したとCoreLogicの財産記録が示しています。
それに続く買い手は、あまり物件を物色することなくこの物件を購入することに同意したといいます。
不動産監視人は、今オークランドの肥大化した住宅市場に投資している投資家の無数のケースのうちの1つを調べているということになります。
元オーナーである見積もり鑑定士Joanne Boothさん(41)とその夫であり副支店長であるNickさん(39)は、今回のこの値段の差はかなりのものだと話します。
Joanneさんは、この81,000 NZDの利益は素晴らしすぎる。しばらくは住宅ローンを一切持たないだろうとも語りました。
短期で利益をあげる人・Hua Wu氏
実は、Wu氏は短期で利益を稼ぐ人としてオークランドの不動産業界ではちょっと名の知れた存在です。
Wu氏は昨年、購入したMangere Bridgeの二軒の家を今年1月に売り、約100万NZDの利益を上げたこともあります。その間、購入からわずか6ヶ月でした。
Booth夫妻は今回のこのPapakuraの物件を、2011年に41万ドルで買いました。1960年代の物件でした。そして去年Levinに移り、より大きい都市での家族の生活を送ることを決めたのです。
夫妻はPapakuraの物件を815,000 NZDで売却することを考えました。ですが、Wu氏は、3月8日に819,000 NZDで四分の一エーカーのサブデバイド可能なこの不動産の売買契約を締結したのです。
登記日の前日に、Booths夫妻は弁護士に連絡して書類に署名をし、翌5月24日に登記が完了しました。
そしてその後、弁護士は、彼らの(元の)家が登記日に投資家Su FengとFeng Yuに900,000 NZDで売却されたことを表すファックスが、誤ってWuの弁護士から送られてきたことを伝えました。
「私たちの弁護士は、彼が受け取ったこの文書を私たちに知らせなければならないと思っていたようです」とJoanne Booth氏は語ります。
登記変更からわずか数日後に、Booths夫妻のエージェントとともに、中国のグループとWu氏がインスペクション(住宅診断)を始めました。
このグループが新しいバイヤーとなったのです。
貸し出すか、売りに出すか
すべてが台無しになったと夫妻は怒りました。それもそのはずで、5人の子供がいる夫婦には81,000NZDは大きな金額です。
彼らの不動産は、登記前に賃貸に出すためにTrade Meに掲載されました。
Wu氏はそもそも不動産をサブデバイドするつもりでいましたが、買い手を自分のネットワークで見つけ出し、個人的に家を売却したといいます。
夫であるNick氏はWu氏が最終インスペクションで中国の団体を連れて来たときに家が再売却されたことを知り、Wu氏側は彼らが新しい買い手であることを明らかにしました。
外観を見ただけで、特に物件をよく見ることもなく、実にワイルドな購入オファーでした。
Booth夫妻の819,000 NZDの販売価格は「かなり良い」もので、想定よりかなり高い金額でした。
しかし、その上をいく900,000 NZD。
直近のセールスヒストリーには近所を見てもどこにも900,000 NZDという数字はありませんでした。
Wu氏はバイヤーとの関係は昔からのものではないと言います。
賃貸に出そうかと思っていた物件ですが、買い手からの良いオファーが来たので売りに出したとのこと。
その結果、Wu氏は、税務上81,000 NZD利益を申告することになったのです。
しかし簡単ではない海外不動産投資
このニュースにもあるように、フリップとサブデバイドを使うと短期で高利回りな投資をすることもできます。
しかし、しっかりしたエージェントの元でないと、このような手法にはどういった不動産が該当するのかわかりません。投資には、専門家の手助けが不可欠です。
弊社はこのようなミニ開発も行っておりますので、ご興味がある方はご相談ください。
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