住宅価格の高騰と住居不足の深刻化はニュージーランドでは良く聞く話ですが、空き家が目立つ日本ではピンときにくいかと思います。
では、実際はどの程度かというと、、、車内や家のガレージ住まいを余儀なくされている人たちまでいる程です。
この問題解決に向けて、政府が遂に動き出しました。
ニュージーランド政府による緊急対策
政府は緊急住宅の供給において、計画当初の800棟より更に1,400棟を増やし2,200棟を建設し、4年半で303.6ミリオンNZDを費やすとし、緊急居住地の増強、テナントのサポート、スタッフの増強などに資金を費やします。
10年間でHousing NZへの融資としては100ミリオンNZD。緊急住宅用の不動産を購入、建造、賃貸物件への資金調達に120百万ドルを費やします。これは2017年のニュージーランド国家予算より捻出されます。
(Housing NZについてはこちら「政府家賃保証の賃貸住宅 ― Housing NZについて」)
<緊急対策内容>
-賃貸補助金は71ミリオンNZD
-地域住宅コミュニティがテナント付けや長期間住める為の住宅支援サービスをサポートする為に102ミリオンNZD
-この公共事業に関わるスタッフの人件費へ10.4ミリオンNZD
これにより、オークランド市内に600棟、その他国内で必要とされる箇所へ800棟が建てられることになります。さらに緊急住宅建設のためにモーテル宿泊施設を3棟購入する予定だということです。
すでに11月末から始まっているこの対策ですが、今後さらに多くのモーテルの購入やリースも視野に入れています。
このように、政府にはホームレスの増加と自動車やガレージに住む人々への住宅不足に対する取り組みが求められています。
政府だけじゃない!?中国人による開発も
そんな中、とある中国の企業が大規模開発に取り掛かりました。
オークランドの不動産高騰の1つの要因に中国人投資家の影響が挙げられていますが、今年2月から4月までの間に、およそ4,000件売買された物件の約40%が中国本土からのバイヤーで占められました。また、5月はオークランドの1部地域ではほぼ9割の中国人に買われたというデータも出ています。
そこに着目した中国企業は、オークランドノースショアOrewaのSunnyheightsロードに$420ミリオンNZDの新興住宅開発計画として、570棟以上のアパートやテラスハウス含む住宅建設を発表。さらに、今月には南オークランドにあるManukauの高速道路脇に700ミリオンNZD費やしおよそ1,100棟の新興住宅地建設計画を始めると発表しました。
この建設計画は、9.4ヘクタールの土地にアパートやタウンハウス含む住宅だけではなく公園、コミュニティセンターなども含まれています。
住宅不足で国家予算をかけてまで家を建てるという海外不動産の中でも盛り上がりを見せるニュージーランド。そしてこれは家を立てれば売れると踏んだ中国企業。やはり中国は金融リテラシーが高いですね。こういったところは日本も見習うべきところです。
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