一般的になりつつある事実婚
事実婚。最近はグローバルな社会になったせいか、こう言った今までにない結婚のスタイルも一般的になってきました。
特にヨーロッパでは一般的で、事実婚カップルはユニオン・リーブルと呼ばれ、フランス社会に広く浸透しているようです。
一方でこのような事実婚をニュージーランドやオーストラリアではデファクトと呼びます。
ニュージーランドでは結婚という形を取らないカップルは沢山いて、子供が出来たから結婚しよう、という日本のような発想もないようです。
結果、子供が大きくなっても籍は入れていない事実婚夫婦もとても多く存在します。
ニュージーランドでの“事実婚”と“ビザ”
実は、1年以上同棲しているカップルは、結婚していなくても、法的には結婚しているのと同じ権利が発生します。
つまり、一方に非があって破局した場合、既婚者が離婚したケースと同様に慰謝料を請求できてしまうのです。
反対にニュージーランドでは、離婚をする為には大変時間がかかります。
別居後2年以上経過しないと、裁判所が離婚証明書を発行してくれないのです。
その為、離婚が面倒な結婚より、籍を入れない事実婚という形をとるカップルが年々増えています。
そして、事実婚の場合でも、ニュージーランドの「パートナーシップ制度」を利用することが可能です。パートナーシップ制度とは、ある特定以上のニュージーランドビザを既に持っているパートナーに主要申請者のビザをサポートしてもらう制度です。ビザ取得のためには、2人が純粋かつ継続的なパートナーシップな関係にある事を移民局に証明する必要があります。
パートナービザをサポートできる人は限られていて、ニュージーランド人やニュージーランド永住権保持者などです。パートナーが所持しているビザによって、もう一人が申請できるビザの種類が変わってきます。
条件はあるとしても、事実婚でも永住権が取れるなんてことは、日本では考えられないですよね。
ニュージーランドでの“結婚”
そして、結婚についてですが、ニュージーランドでの結婚は3つのタイプがあります。
①登録所での結婚
結婚登録官が登録所で行う簡略な民事婚。前もって地元の登録官に連絡しておく必要があります。有料。
②教会での結婚
教会以外の場所で式をしたい場合や、式の形と内容について当事者に希望がある場合は、それぞれの教会とその式執行者の決定に委ねられます。
③結婚式執行者による無宗教の結婚
当事者と参加者が、どこで、どういう形で行うかを自由に決めることができます。
日本では結婚式と入籍を分けて考えて、別の日に行う人も多いですよね。
しかし、NZでは結婚式そのものが本当の「結婚」なので、教会で挙げるか、好きな場所(森の中、ビーチ、自宅等等)で挙げるか、登録所に行って挙げるか、まずはそれを選択するところから始まります。
本当に所変われば結婚の方式も変わります。
さて、今回は変わったビザ・結婚スタイルのご紹介でした。
もっとビザについて知りたい方はこちらのページをご参照ください。
【ビザ–投資家・起業家部門–】ページ
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