現地不動産屋が教えるニュージーランド移住&投資ガイド
Currency Rate1NZDJPY 92.76 USD 0.596 2024年04月25日 20:20 PM  更新

都市部と比較!「ニュージーランド郊外」の物件価格とは?

2016年5月10日

連載コラム 一色 良子

Morrinsville Te Aroha 土地 物件

物件価格の安さと交通の便から、不動産投資先として注目を集めている「ニュージーランド郊外」。今回は、Te Aroha(テ・アロハ)とMorrinsville(モリンスビル)という郊外の街の物件価格、環境などを見ていきましょう。


 

のどかでありながら都会の印象も受ける「テ・アロハ」

初秋のニュージーランド。オークランド市内の木々の葉も黄色に染まり、20度程度の気温で、過ごし易い季節になりました。

 

そんななか、筆者は地方都市の不動産事情を調査するため、オークランドから車で1時半~2時間の町、Te Aroha(テ・アロハ)とMorrinsville(モリンスビル)へと出かけました。

 

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オークランドから南へ走るとボンベイヒルという丘があり、それを越えるとワイカト県に入ります。長距離の移動のため、ドライブインで車のチェック、腹ごしらえをしつつテ・アロハへと向かいます。

 

Te Aroha(テ・アロハ)

 

オークランドから車で約1時間半、南東に進んでいくと、酪農・農村の町「テ・アロハ」が見えてきます。テ・アロハのシンボルである952メートルの山が、訪れた人々を出迎えてくれます。
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都市部と比べて「半分以下の値段」で物件の購入が可能

ここで、テ・アロハの不動産事情を紹介しましょう。

 

平均的な家は、土地面積800㎡、3LDK面積90㎡~120㎡。販売価格は、なんと25万NZドルから35万NZドルの間。円にして、2500万円の予算があれば一軒屋が購入できる相場なのです。

 

25万NZドルから35万NZドルとなると、オークランドでは45㎡内の1~2LDKのアパートメントがやっと買えるかどうかという値段なので、その安さがお分かりいただけるでしょう。

 

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自己所有率が高い町ですが、商店街に勤務するサラリーマンや市役所職員など、転勤を伴う職業の人々は賃貸物件に住むことも多いため、小さい町ではありますが、賃貸マーケットもしっかりと成り立っています。

 

3LDKが週300NZドル~350NZドルで貸せる状況のため、仮に25万NZドルの家を購入した場合、経費を差し引き、実収入4.6%の数字を得ることができます。

 

オークランドでは3.6%~4%の実収入しか得られないことを考えると、初めてニュージーランド不動産投資をしたいという方には、とてもお薦めできる地域です。

 

宅地造成が盛んに行われており通勤の便も良いため、豪華新築住宅を購入する人も増えています。

 

土地面積950㎡、4LDK=220㎡、販売価格59万5000NZドル(約4500万円)の物件がテ・アロハにありますが、これをオークランドで購入した場合、4LDKは同等でも、土地の面積は半分となるでしょう。

 

Morrinsville(モリンスビル)

 

オークランドから車で約2時間の場所に「モリンスビル」はあります。農家・酪農・建築関係で栄えている人口7500人の町で、約30分以内でハミルトンの街へ行けることから、ベットタウン化している面もあります。

 

土地面積1100㎡、3LDK面積150㎡、販売価格29万9000NZドル(約2200万円)、町の中心からわずか5分の距離という物件がモリンスビルにありますが、この物件をオークランドで購入しようとすると価格は3倍にもなります。

 

一方、モリンスビルの「高級住宅」とはどんな家なのかを検索したところ、一例として、販売価格79万9000NZドル(約6000万円)、土地面積=1421㎡、4LDK=面積250㎡という物件が出てきました。オークランドでしたら、やはり、2倍~2.5倍の価格にはなるでしょう。

 

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何を基準にして安いかお得かは人それぞれだと思いますが、ニュージーランドではじめて不動産投資をする方にとって、2000万円~3000万円以内で物件を購入できるという点は、とても良い条件と言えるのではないでしょうか。

Author Profile

一色 良子
一色 良子Goo Property NZ Ltd. 代表取締役社長
元ツアーコンダクター。世界を周る中で、オセアニアのニュージーランドとオーストラリアを添乗したことがきっかけで、NZオークランドに移住を決意。淡路阪神大震災を経験したこともあり、1996年にオークランドへ移住実行。
「住居さえあれば暮らしは成り立つ」とワンルームマンションを購入したことがきっかけで不動産業界に参入。
20年間所属していた現地大手不動産仲介会社Harcourts(ハーコウツ)から、2018年創業の新しい不動産仲介会社Arizto(アリスト)Ltdに移籍。デジタル化社会・SNS時代に適合した独自システムを活用しながら、新時代の不動産コンサルタント業務に従事。精力的に活動している。
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